SSブログ

左義長祭り その2 [近江八幡]

080318-1.JPG

初日(15日)は左義長が旧市街地を巡回するため旧市街地全体が祭りの舞台となりますが、二日目(16日)の左義長祭りは日牟礼八幡宮前の広場が舞台です。
昼ごろには、各町の左義長が日牟礼八幡宮前に集まってきます。

左義長どうしのガチンコ勝負が繰り広げられます。

080318-2.JPG

かつぎ棒を角のように突合せ、あとはひたすら押しまくる!

080318-3.JPG

相手をひっくり返したほうが勝ちです。

080318-4.JPG

かぶとむしのオス同士の相撲に似ています。

080318-5.JPG

見ていて、(やっていて)、けが人が出るのではないかと思う場面もあるのですが、大きなけがをしたひとはいませんでした。
けんかではなく勝負なのだということをわきまえて、皆真剣にやっているからだと感じます。

しかし、左義長は無傷ではすみません。

080318-6.JPG

きれいな飾りつけも無残な姿に!

080318-7.JPG

かつぎ棒もこの通り真っ二つ!!

080318-8.JPG

ねずみもあわてて船から退避です。

080318-9.JPG

未来の左義長祭りを担う人材も、このように着々と育成されています。

nice!(9)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

左義長祭り その1 [近江八幡]

0317-1.JPG
今回はこの祭りの主役左義長です。
これは私の住む地区の左義長です。
左義長とはこの”みこし”のようなもののことです。

左義長は、祭りの最後に燃やして神様に奉納するため、毎年新しく作ります。

今回のテーマは”寶船”
千両箱の上に乗っているのは今年の干支のねずみです。

0317-2.JPG
左義長の核となるのは、松明と呼ばれる藁でできた三角錐の部分です。
この松明に、かつぐための棒を取り付けます。
そしてそのうえに飾り付けを行います。

左義長の飾り付けに使う素材は全て自然素材です。食べ物も使われます。

ちなみにかつぎ棒だけは燃やさず、毎年使います。

0317-3.JPG
帆の白い部分は、”ういろ”
赤い部分は近江八幡名物”赤こんにゃく”

0317-4.JPG
千両箱の本体は”麩”
飾り金物(黒い部分)は”海苔”
飾り金物を取り付けるための鋲の頭は”黒豆”

0317-5.JPG
船は丁稚ようかんを包む”笹の葉”と”おまんじゅう”、そして帆柱は”瓦せんべい”で飾られています。

0317-6.JPG
昨年から私達の地区では、子供たちがかつぐ為の”こども左義長”も作成しています。
地区に住む子供たちが元気にかついでくれます。
付き添いの大人たちは、子供たちのお父さん、お母さんです。

”こども左義長”ができて、子供たちだけではなく、お母さんたちも喜んでいます。
それまで、お母さんたちは賄いという裏方で祭りに参加していたのですが、”こども左義長”が出来たお陰で祭り自体にも参加できるようになったのです。

0317-7.JPG
こちらはメインの左義長です。
30名弱の人数でかつぎます。
うちの地区もかつぎ手不足のため、地区以外の若者に応援を頼んでいます。

この左義長をかつぐのはかなりの重労働です。

今年は与えられた役割である交通整理だけに専念し、合間に写真を撮るだけにとどめるつもりだったのですが、
気が付いたら結局左義長をかついでいました。

おかげで現在、全身筋肉痛に悩まされています。

0317-8.JPG
最後は屋台です。
かつぎ手にふるまうための食べ物、飲み物(お酒)を満載して左義長の後を付いていきます。
年配のお父さん達は、載せてあるビールを飲み、ほろ酔い気分で左義長に付き添い、祭りを楽しんでいます。

0317-9.JPG
休憩時間の一こまです。
子供たちが元気に遊ぶ姿は、何時見ても微笑ましいです。


nice!(7)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

ブログ再開 [近江八幡]

3月15日・16日、近江八幡において左義長祭りが行われました。
今年の左義長祭りはとても天気が良く、春の到来を感じるものでした。

というわけで、長い惰眠をむさぼっていたこのブログも再開です。
どうぞ皆様、以前のようにお付き合いください。

P1010096.JPG
チャンネルがダイヤルになっているテレビ

近江八幡市内を散策していて見つけました。
子供の頃、ガチャガチャとチャンネルを廻しすぎてダイヤルが取れた忌まわしい記憶が呼び覚まされました。

しかし信楽焼きの狸とともにショーウィンドウに飾るこのセンス!
私は好きです。

P1010108.JPG
左義長祭りは郵便ポストにとっては受難の日です。
あんなにごつい左義長にぶつかられたら、ポストだってたまったものではありません。

今回は肩慣らしです。
次回から数回、左義長について紹介していきます。


日牟礼八幡宮



しかし、半年も惰眠をむさぼると、浦島太郎状態になります。
so-netブログが格段に進歩しているではありませんか!
アップする写真の容量200KB以下の制限が無くなり、使用領域はなんと1GB!!
これで格段に作業が楽になります。
今迄アップする画像のファイルサイズをいちいち200KB以下に縮小していた苦労は一体なんだったのでしょう・・・


nice!(5)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

云われてみれば [近江八幡]

 今回は、街中で何となく気になる建物を並べてみました。
調べてみると、”やっぱり”な建物ばかりです。


浪川氏邸(設計:ヴォーリズ建築事務所、大正12(1923)年建築、木造二階建)
天井裏の換気口のところのトタンが気になります。


反対側に廻ってみると、換気口の部分も元々はおしゃれに設計されていたことがわかります。


裏手から見てみました。
とにかく複雑に入り組んだ建物です。何故このような形にしたのでしょうか?


 既におなじみの特徴あるレンガで出来た門柱です。最近は街歩きの際の目印の一つにしています。


柿本氏邸(旧バミリー氏邸)(設計:ヴォーリズ建築事務所、大正13(1924)年建築、木造二階建)


またまた裏手に廻ってみました。


内炭氏邸(設計:ヴォーリズ建築事務所、昭和4(1929)年建築、木造二階建)
窓に目を惹かれます。


牧師館(旧近江兄弟社地塩寮)(設計:ヴォーリズ建築事務所、昭和初期、木造二階建)
旧YMCA会館の向かい側にある建物です。YMCA会館を見た際に気になっていた建物です。
調べてみるとやはり”ヴォーリズ”でした。


 二階の窓に目を惹かれます。


面白いのは母屋(屋根を支えるために壁から水平に出ている木材)部分です。


 こちらは、日牟礼八幡宮の能舞台の軒部分
柱の上に梁、桁(水平の木材)を載せる際、梁、桁と柱の間にもう一つ水平の木材を入れています(肘木)。日本の伝統建築の特徴の一つです。

牧師館のそれもまさにこれです。日本の伝統建築の特徴を意識して取り入れたのでしょうか?

今回紹介した建物は皆、ヴォーリズ建築事務所設計の建物ばかりです。
しかも80歳前後の高齢にもかかわらず皆現役です。

今後も現役として活躍し続けて欲しいです。


nice!(33)  コメント(20)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

祇園さん [近江八幡]


今日はお昼頃、街中をそぞろ歩きしてきました。
すると、八幡掘には釣りを楽しむ家族の姿が。

こんなところで釣りをして何が釣れる?とお思いの皆様!


八幡掘には、こんなに立派な鯉が悠々と泳いでいるのです。
尤もここまで育つと、釣師のたらす針にはそう簡単には引っ掛からないでしょうが。


日牟礼八幡宮の鳥居前に建つ”白雲閣”です。明治10年(1877年)に八幡東学校として建てられました。
近江八幡を代表する擬洋風建築です。

擬洋風建築とは、洋風建築に関する知識の無い当時の日本の大工さんが、見よう見まねで建てた洋風建築です。
全体の雰囲気としては洋風なのですが、細部を見ると和のテイストが詰まっていて、私は好きです。
明治ならではの建物ですね。


内部は一般に開放されていて、近江八幡に関する資料やお土産が置いてあります。

今は、現在公開中の”憑神”の撮影が近江八幡で行われたことが紹介されています。
この映画を見る際は、”このシーンは近江八幡でロケしたんだ!”と思いながら見ていただくのも一興でしょう。
そういえば”憑神”のポスターの正面にいる”仙台四郎”まがいの人物は、妻夫木聡だったのですね。
ポスターを良く見てようやく気がつきました。(妻夫木ファンの皆様、申し訳ありません。)

なお、二階はギャラリーになっているのですが、今は準備中で閉鎖されていました。
機会をみて、また紹介いたします。

ちなみに今回の本題はこれからです。
先日車で通りかかったときに気になっていたものがあり、今回徒歩での調査となったのです。


京街道にある昔ながらの商店街です。この正面に飾ってある看板が気になったのです。

祇園さん??


しかし”祇園さん”なるもののお陰で、普段の商店街とは違い、何となく華やいでいます。


飾りつけは商店街だけでなく、京街道を観音山に向かって続いています。


祇園さんの調査中に悲しい光景を目にしてしまいました。
昔ながらの住宅が、また一つ消えてしまったのです。
隣にもう一棟残っていますが、不同沈下による壁の傷みを見ると、こちらもそう長くないのかもしれません。

もちろん修復すれば、まだまだ十分暮らせます!
”街の新陳代謝”という言葉で片付けてほしくないことです。


結局、観音山まで来てしまいました。この山の上には”願成就寺”があります。
よく見ると立て札があり、そこに何か書いてあります。


どうやら”祇園さん”とは祇園会”と呼ばれる法要のようです。当日はこの街道に出店が並ぶのでしょう。

しかし気になるのは、午後3時と5時にある”アトラクション”です。
”スーパー戦隊”が来るのか?それとも・・・
7日!? ああっ 仕事が・・・
この疑問は来年まで持ち越しとなりそうです。


願成就寺の本堂です。祇園さん当日はご本尊の十一面観世音菩薩も公開されて賑わうのでしょう。

さて、願成就寺の本堂を見て、軽い違和感を感じてしまいました。
何なのだろうと考えていて、気がつきました。


 屋根に”反り”がほとんど無いのです。
”反り”とは、屋根の勾配(傾き)が軒の部分で緩く、屋根のてっぺんに行くほど急になっていくことです。
家の近くのお寺の屋根を見てください。きっと”反り”があります。
”反り”が無いために屋根が非常にのっぺりとした印象になっています。何時こうなってしまったのでしょう。非常に興味深いです。


観音山から京街道を見下ろしました。商店街の向こうに”近江兄弟社学園”が見えます。


 最後は前回紹介した”ヴォーリズ”の銅像です。
町の人が飾ってくださった花も、この暑さで元気がありません。

願成就寺



温泉情報など、JTBスタッフの経験談が満載!お得プランも!


nice!(35)  コメント(23)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

前田氏邸(旧佐藤氏邸) [近江八幡]

龍安寺をアップしてしばらく放心状態。
龍安寺の存在が自分にとって予想以上に大きかったようです。
さて次はどうしようと思い悩み、地元に立ち返ることに。

自転車で狭い路地を走っていると、ありふれたまちなみの奥に気になるものが・・・・・

”おや”と思い、その建物を追いかけると、その建物の門に出会いました。

門の先には植栽と道が続き、その奥に建物が伺えます。

カメラで最大ズーム(といっても3倍が精一杯)にすると、レンガで装飾された玄関が顔を覗かせています。


さらにぐるっと廻ってみると、特徴ある煙突が目に留まりました。
やはり、”ヴォーリズ!”


前田氏邸(旧佐藤久勝氏邸)(木造二階建、昭和6年建築)でした。


特徴ある建物の顔は、新しく出来た住宅群に覆われ、隠れてしまっています。
竣工当時、どのような表情を見せてくれていたのでしょう。

しかし、デジカメ片手に住宅街をうろうろとする私は、住む人の目には明らかに”挙動不審者!!”と映っているでしょう。きっと・・・ 


nice!(28)  コメント(20)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

梅雨の中休み [近江八幡]


昨日の激しい雨が嘘と思えるような蒸し暑い今日
堀の水位だけが昨日の雨を物語っています。

気がつくと八幡掘を覆う緑も濃くなっています。


うだるような暑さにもかかわらず堀端のあじさいは元気です。


梅雨の合間の良い天気を惜しむのか、スケッチに勤しむ画家さんたちが雨後のたけのこよろしくあちこちに!


 彼らの目に八幡掘はこのように映っているのでしょう。


 上の写真に写っている橋を渡り、八幡掘から八幡宮に向かって進むと、”クラブハリエ”があります。


 ふと塀の中を覗くと気になる建物が!


 ヴォーリズ建築事務所設計の旧忠田邸(木造二階建、昭和11年建築)です。クラブハリエの施設として化粧直しされており、ここで喫茶を楽しめます。
煙突にヴォーリズの匂いが漂っています。


 クラブハリエを東に進みしばらくすると、滝川氏邸に出会えます。


遠くからぱっと見て惹かれ、近づいてよく見るといや違うかと悩むのですが、さらに近づきこの門を見ると、
”やはりヴォーリズ建築か”と確信します。


旧YMCA会館でも見られた化粧小舞の窓は健在でした。


nice!(9)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

ダブルハウス(池田町洋風住宅街 その1) [近江八幡]

ダブルハウス

 池田町洋風住宅街にはヴォーリズ設計による個人住宅が並んでいます。そして、この洋風住宅街の素晴らしいところは、ここにある住宅が全て現役だと言うことです。90年近く現役で頑張っているとは、建築冥利に尽きるでしょう。

住んでいる方の迷惑にならぬよう控えめに紹介します。

まずは池田町洋風住宅街の角地に建つダブルハウスです。

ダブルハウス(1921年築、木造二階建)

北東側
 他の住宅は緑に覆われていてその全容を撮影するのは難しいのですが、この建物は角地にあるのが幸いして、その全容が撮影できます。


北西側
写真を見てわかるように非常に細長い建物です。 
 それもそのはず。この建物は一つの建物のなかに二つの住戸がある二戸一住宅なのです。
ダブルハウスのネーミングはそのまんまですね。

もともとは近江兄弟社の社員用の住宅として建てられました。


 別のアングルから撮れないかと付近をぐるっと廻ってみました。ちょうど裏手の空き地からダブルハウスを撮影することが出来ました。

 二方向から屋根裏部屋(それともロフト?)への採光、通風のための窓が設けられています。一体どのような空間になっているのでしょう。


 屋根はセメント瓦で葺かれています。寄棟の一面ががそのまま流れ下っている屋根は面白いです。

 二戸の住宅の外観はほぼ左右対称に作られています。ただし少しだけ対称が崩されています。
使い勝手によってそうなったのか?
それとも日本文化の影響をヴォーリズが受けたのか?
興味は尽きないです。


 この外壁も興味深いです。砂を大量に混ぜたセメントモルタル。
どうやって塗ったらこのようにでこぼこ、ざらざらになるのでしょう。
まるで泥団子のようにこねた塊を壁にぶつけたような造形です。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

旧八幡郵便局 [近江八幡]

旧八幡郵便局(1921年竣工、木造二階建)です。

旧八幡郵便局

アーチではなく円が特徴的な美しいファサードです。


 このファーサードは、この建物が機能しなくなった際に一度壊されました。
そのファサードが修復されたのはそう古いことではなく、2004年です。修復には、NPO法人一粒の会が尽力してくださっています。


1階にはアンティークショップが入っています。ショップの方がいらっしゃるので、郵便局の中に気軽に入ることが出来ます。


 このドアノブは、ヴォーリズ自ら取り寄せたものです。


 残念ながら建物の奥のほうは修復途中です。


 先は長そうですが、修復なった姿をいつか見てみたいものです。

 NPO法人一粒の会のホームページは、

NPO法人一粒の会

関心をもたれた方は訪れてみてください。


日常から離れた極上の休日

【JTB】露天風呂付客室


nice!(5)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

旧ヴォーリズ住宅(ヴォーリズ記念館) [近江八幡]

今回は旧ヴォーリズ住宅(1931年竣工、木造二階建)です。


もともとこの建物は、昭和6年に幼稚園の教員寄宿舎として建築されたが、建築途中にヴォーリズの自邸に変更された建物です。
ヴォーリズは後半生をこの自邸にて過ごしています。

 現在は記念館になっており、電話で予約すれば中を見せてもらえます。
残念ながら今回は外観のみです。


外壁は下見板張りで質素な感じですが、ヴォーリズ独特の煙突は健在です。


 表側の屋根は入母屋です。煙突の位置が不思議です。何故切妻屋根にしなかったのだろうと考えてしまいます。

背面の屋根は切妻です。

 ヴォーリズ建築の魅力はやはり内部空間でしょう。今度は予約して内部を見学することにします。

 背面の写真を撮ろうと裏に廻ると、そこは近江兄弟社学園の通用門でした。
門から中を見ると惹かれる建物があります。場所を変え思わず写真を撮ってしまいました。


 帰って調べると間違いなくヴォーリズの手による”近江兄弟社学園ハイド記念館”でした。

通用門からもう一棟見えていたのですが、そちらは”近江兄弟社学園教育会館”です。
 写真を撮りたかったのですが、通用門から中に向かってカメラを向けて写真を撮ろうものなら、”あやしいやつ!”と守衛さんに捕まりそうだったので遠慮しました。

次回は名刺持参で見学をお願いしてみようかと思います。歩いていけるところなので散歩がてら来てみます。こんな建築を散歩がてらに眺められるとは、考えてみれば贅沢な話です。

ヴォーリズ記念館



至福の時を味わう高級旅館・ホテル

【Kihin】


nice!(5)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。