祇園祭 宵宵山 [京都]
一年以上放っておいのですが、久々の更新です。
京都祇園祭の宵宵山の模様です。
現在幾つかの〆切りに追われている最中のため、今年も祇園祭は見れそうにないなと諦めていたのですが、
たまたま所要で京都に行った際に時間が空いたので、せめて宵宵山だけでも見ようと思った次第。
いつもは車で溢れている四条通も、今宵は人・人・人。
以前はこのような群衆の中にいるのが苦手だったtmykj1ですが、今は平気になりました。
自分の中で何が変わったのでしょう。
昔も今も、群衆の中にひとり佇んでいることに、変わりはないのですが。
縁の下の力持ちさんたち
長刀鉾
近代的なビルの谷間に忽然と現れた鉾
不思議な光景です。
新聞記事によるとこの長刀は、今年新調されたとか。
きらびやかな飾り付け
動く文化財と呼ばれるのも肯けます。
夕闇が濃くなるに連れ、違う光景が見えてきます。
月鉾
月、月
月
四条通りから新町通りへ
店先に人だかりができていると思ったら、
中では芸妓さんが舞いを披露中。
普段は格子で外部とは分断されている室内も、祇園祭の最中だけは開放されます。
某国営放送の番組のリハだとか。
tmykj1の脇で女の子たちが語っていました。
こちらはミセノマにて家宝を披露中
八幡山
黄昏は闇にかわり、写るのは提灯ばかり。
不思議なものです。
今、一人でこうしてここに佇んでいるのは、自身の選択の結果。
何となく客観的に、状況を捉えられるようになりました。
満月の美しい夜の出来事でした。
久々に更新する気になったのは、リンクを貼っているブログでここが紹介されたため。
まさかそのような事態に遭遇しようとは・・・
まずは隔週に一回更新を目標に。
同志社礼拝堂 [京都]
同志社大学今出川キャンパス内にある礼拝堂です。
キャンパス内には、重要文化財に指定されているレンガ造りの素晴らしい建物が一列に並んでいます。
なんともうらやましい限りです。
1886(明治19)年竣工
施工は京都の棟梁「三上 吉兵衛」
日本におけるプロテスタント教会のレンガ造りの礼拝堂としては、現存するものの中で最古の建物です。
建物には”西暦1885年”と刻み込まれていました。
窓にはステンドグラスが嵌め込まれています。
中から拝見してみたいと、切に思いました。
レンガ造りの煙突も凝ったものです。
軒の部分のレンガの積み方がとても美しく、見惚れてしまいました。
建物に見とれている私は、キャンパス内の学生さんの目に、怪しい人物として映ったかもしれません。
一応正門の守衛さんには、許可をいただいて入ったのですが・・・・
クラーク記念館 [京都]
クラーク記念館
同志社大学今出川キャンパス内にあります。
明治36年竣工
設計はドイツ人のゼール。日本に招かれたお雇い建築師です。
ちょうどお昼時で、キャンパスは学生さん達で賑わっていました。
私にもこんな時代があったんだと、感慨深いものがありました。
何故私が大学のキャンパス内にいるのかというと、
この「よみがえるクラーク記念館」を見に来たのです。
クラーク記念館の修復工事完成を記念しての企画展です。
記念館は既に通常業務に使われているため、中は見ることが出来ません。
企画展は別の建物で行われていました。
記念館のほうは、せめてもと思い、外観を楽しんできました。
煙突の上部は、ヴォーリズの建物でも良く見かける意匠で、とてもおしゃれに感じます。
風見鶏もとても機能的です。
京都府庁旧本館春の一般公開 [京都]
京都府庁旧本館
ただいま春の一般公開開催中
旧本館の階段
手すりの大理石がなんともいえない質感を醸し出しています。
旧知事室
いい雰囲気です。
ちょうどボランティアの方が解説をしてくださっていました。
暖炉の火でお客様をおもてなしするのが、当時の慣わしだったそうです。
旧本館中庭のしだれ桜
残念ながら既に満開の時期を過ぎていました。
このプレートには、明治34年11月○日起工、明治37年12月20日竣工とあります。
京都御所は、明日から一般公開 [京都]
明日(9日)から今度の日曜日(13日)まで、京都御所の春の一般公開が行われます。
一般公開の間、通常閉ざされているこの”宜秋門”が開けられ、ここから御所へと向かいます。
”宜秋門”は先月檜皮の葺き替え工事が終わったばかりで、とてもきれいです。
一般公開の期間以外でも御所の見学は行えます。
ただし宮内庁に事前に申し込む必要があり、出入にはこちらの門を使います。
京都の桜は、満開のピークを越えたようですが、御苑のしだれ桜はまだ楽しめます。
ちょうどお昼時で、桜の元でお弁当を広げる人が結構いらっしゃいました。
この季節、桜以外にも、みずみずしい紅葉の若葉を見るのが私の楽しみです。
赤いのは紅葉の花でしょうか?(勉強不足です・・・)
これは京都御所を囲む塀の丑寅(鬼門)の角です。
鬼門対策のため角を凹ませています。
烏帽子をかぶったお猿がこの鬼門を守っています。
などと御苑内を散策しているうちに、皇宮警察の方の手によって明日の準備が着々と進められていました。
しかし一般公開期間内の天気は大丈夫なのでしょうか?
今年の桜 第一報 [京都]
自宅前の八幡掘り沿いの桜です。
蕾はまだ固く、咲くのはもう少し先になりそうです。
今日は所要で京都に行きました。
銀閣寺通りの桜はほぼ満開
こちらは左京区の神楽岡にある桜の名所「真如堂」
桜はちらほらとは咲く状態で、まだ満開とはいきません。
境内を散策していると、このような案内が
案内に従って進むと満開のしだれ桜に出会えました。
(背景は三重塔です。)
今年初めての満開の桜です。
境内の雰囲気との相乗効果で、心が安らぎます。
さらに近づくと、緑がちらほらと覗いています。
今週末まではもってくれそうにありません。
(写真撮影後、雨まで降りましたから・・・・)
龍安寺 その2 [京都]
龍安寺、いよいよ方丈へ!
石段を登って庫裏へと向かいます。写真に写っているのは海外からいらしゃったカップルです。
龍安寺の観光客は本当に国際色豊かです。
庫裏正面
いよいよ中へと入ります。
龍安寺といえば”石庭”です。
まずは画像をご覧ください。
左端から見た石庭
中央から見た石庭
右端から見た石庭
石庭には、15個の石が置かれています。
しかし、どの位置から数えても15個ありません。
種明かしはこうです。
このように見ると石は2つです。
ところが角度を変えて見ると、実は石は3つあります。
ある角度から見ると見える石が、別の角度からだと他の石の陰にかくれて見えないのです。
15個の石がうまく配置されていて、どこから見ても必ず見えない石があるのです。
なぜ、このような装置を拵えたのかという説は色々あります。
石庭に置かれている石の数である15は「完全」を表す数です。
しかし見える石の数は13個であったり、14個であったりします。
そこでこう云われるのです。
「完全な数である15が見えないのは、己が悟りきっていないからだ」と。
禅的な発想ですね。
別の考えはこうです。
日本の文化は不完全さに美を求めます。
だから完全なものを拵えておき、しかし見る者には不完全なものとしか目に映らないようにしたのだというものです。
私は後者の考え方が好きです。
もっとも、こんなことを考えていたら、
「つまらないことは考えず、ただ見なさい!」
と喝を入れられるでしょう。
ところが、思いがけない話があります。
”実は、15個全ての石が見えるアイポイントがある”というのです。
こんどいったとき探してみます。
さて方丈には、石庭外にも素晴らしい庭があります。
方丈の脇にある庭
石庭にて厳しく鍛えられた心が休まる空間です。
方丈裏手の庭
ここにもう一つ今回の龍安寺訪問のお目当てのものがあります。
これがそのお目当て!
「吾唯足知」の蹲(つくばい)(残念ながら模造品)
真ん中を”口”と見れば、
上の文字と組み合わせて ”吾”
右の文字と組み合わせて ”唯”
下の文字と組み合わせて ”足”
左の文字と組み合わせて ”知”
禅の言葉と思われがちですが、実は孔子の言葉です。
意味はこの文字を見て皆さんが想像するとおりです。
”私は今の私で十分満ち足りている。足りないものなどないのです。だから不平不満など生じない。”
使い方はこうなるのでしょう。
上の写真を撮る時こう思いました。
”裸足で降りていき、プレートをどけて写真を撮りたい!!”
そうじゃないんです。
”今日龍安寺にこれただけでも幸せじゃないか。何故現状に不満を求めて、心をイラつかせる!”
「吾唯足知」!、「吾唯足知」!
如何ですか。
龍安寺は方丈の中も素晴らしいです。
中央の開けられた襖には龍の画が描かれています。一般には非公開で、両端の爪のみが見えます。
両脇の部屋にも心静まる山水画が描かれています。
写真を見て”おや?”と思われる方もいらっしゃるでしょう。
さっき開いていた襖が閉まっている?
実はそうなのです。
襖絵の写真を撮っている最中、降って湧いたようにわいわいがやがやとかしましい団体さんが入ってきたのです。
そして一般立ち入り禁止の方丈の中へと入り、ガイドの説明にしたがって龍の絵を見だしたのです。
しかもその人達ときたら!
龍の絵の前でフラッシュをたいて記念撮影をするやら、何をするやら!
こちらは襖絵を傷めないよう、手ぶれ覚悟でフラッシュをたかずに苦労して撮影していると言うのに・・・
いかんいかん、「吾唯足知」!、「吾唯足知」!
この人達のお陰で、普通目にすることの出来ない龍の画をわが目で見ることが出来たのだから!
極上の癒しを手に入れる
JTB【くつろぎの温泉宿】
龍安寺 その1 [京都]
25日の月曜日、仕事で京都に。
ところが予想外の展開で、3時間ほど空白の時間が出来てしまいました。
さてどうしたものかと考えて、ふと思いつきました。
「そうだ、龍安寺に行こう!!」
事務所にて拝観料を払い、歩き始めます。
山門を抜けて境内に入るとそこはもう別世界。外界の蒸し暑さを忘れます。
きれいに敷き詰められた苔
ふと寝転がりたい衝動に駆られてしまいます。
まさに”もののけ姫”の世界
苔の海を這いまわる木の根
まるで別の生物のようです。
境内のかなりの部分を占める”鏡容池”
池の中央には弁天島が浮かんでいます。
弁天島に祀られている”開運の弁財天”
今回の訪問自体、私自身に対する贈り物なのかもしれません。
そう思うと、少し運が開けたような気になります。
さらに、境内を奥へと進みます。
そしてたどり着きました。
勅使門の奥に方丈が控えています。
方丈を囲む”油土塀”
この塀の中にあの有名な・・・
清明神社 [京都]
堀川通今出川下がったところにある清明神社です。
陰陽師安部清明の居館が在った所に建てられています。
安部清明の居館は御所の鬼門(北東)にあり、御所を守っていました。ところが清明神社は御所の北西にあります。これは、平安京当初の御所は今の場所には無かったからです。
鳥居
狛犬。阿吽の組み合わせです。
本殿
水盤。安部の清明のトレードマークである五傍星。
厄除桃。桃に触れると厄を取り去ってくれる。
御神木の楠木です。6年ほど前まで樹木に覆われていた神社だったのですが、今はこの御神木だけがその名残をとどめています。
社務所
清明神社は、宮司さんが陰陽道にのっとって色々な事を占ってくれます。
いつも盛況で、この日は5時間待ちでした。
堀川通りを清明神社から少し下がったところにある”一条戻り橋”です。
安部の清明に使われていた式神がこの橋の下に住んでいたと言われています。
橋は新しいものに架け替えられていて風情は無いですが、奥のうっそうとした樹木の下には式神が今もいてもおかしくない雰囲気が漂っています。