アンドリュース記念館(旧近江八幡YMCA会館) [近江八幡]
今回は近江八幡にあるアンドリュース記念館です。
旧近江八幡YMCA会館といえばわかる方が多いと思います。
(初代1907年竣工、二代目は1935年竣工、木造二階建)
この冬に改修工事を行っていたのですが、改修も終わりきれいになっていました。
この建物は、ヴォーリズが始めて手がけた建築です。
アンドリュース記念館と呼ばれるのは、この建物がハーバード・アンドリュース家より送られた資金を基に建てられたからです。
南西から見た建物
煙突上部の意匠がヴォーリズ建築特有のものです。
北西から見た建物
外壁には、ヴォーリズ建築特有のざらざら感がありません。(このざらざら感については、別の建物で紹介します。)
おそらくは、改修時に変わってしまったのでしょう。改修前の建物を良く見ておくべきでした。
北東から見た建物
屋根は入母屋になっており、和風建築をイメージしてしまいます。
もっとも和風建築にしては屋根の出が浅いです。
和風建築の意匠はこの建物の所々に見られます。
外壁に空けられた”化粧小舞”の開口部。和風建築では土壁の下地に用いられる小舞を、開口部でこのように見せる場合があります。
見えているのは葦小舞のようです。おそらくは化粧だと思います。
この建物はもともと土壁だったのでしょう。残念ながら改修時には合板を張っていましたけれど。
これもまた和風建築に良く見られる”吉野窓”です。
ヴォーリスが始めて手がける建築。しかも日本においてということで、ヴォーリズも和風建築を意識したのかもしれません。
他にはあまり見られない特徴です。(私が知らないだけかもしれません・・・・)
これから数回、近江八幡のヴォーリズ建築を紹介してみます。
こんばんは
旧YMCA会館懐かしいです。
学生の頃、近代建築をたまに見にいっており
ヴォーリス建築群を見るため、初めて近江八幡市に足を踏み入れたのでした。
あれは二十歳の頃・・・(遠い視線)
写真がきれいです!
by しばちゃん2cv (2007-06-11 21:20)
読んでいるブログ登録ありがとうございました
by しばちゃん2cv (2007-06-11 21:29)