小堀遠州出生の地 [長浜]
小堀遠州といえば、茶人であり建築家、作庭家、そして他にも多彩な才能を有する人物として知られています。
彼の手になるものとして有名なものは、京都大徳寺にある”孤蓬庵”、桂離宮などが挙げられます。
その小堀遠州が実は近江(滋賀県)出身であると言うことは、あまり知られていないのではないのでしょうか。今回は小堀遠州の出生の地を訪ねて見ました。
小堀遠州の出生地は滋賀県長浜市小堀町にあります。残念ながら生家は残っておらず、いまはその地を示す石碑だけがあります。
石碑はアパートの駐車場の一角にぽつんと建っており、小堀遠州とこの地を結び付けるには、想像の翼をかなりはばたかせる必要があります。
これではあまりにも寂しいので、付近を散策してみました。
鉄骨造のアパートが建ち並ぶ中、茅葺きの屋根にとたんをかぶせた民家がまだ残っていました。
茅葺きの納屋
一部二階建ての茅葺き民家。平屋を一部二階に改築したのでしょうか?
出生の地から少しはなれたところにある休憩所
休憩所の脇には灯篭が建っており、”秋葉宿”と彫られていました。
今までの写真を見ていただくと、長浜市の郊外といった印象を受けられると思いますが、出生の地は市街地のすぐそばにあります。
滋賀県の誇る大規模小売店舗 ”平和堂グループ”の店舗”アルプラザ 長浜店”のすぐ裏なのです。
この店舗の表側にはバイパスが走っており、表に廻ると喧騒の中に放り込まれます。
せめてもの救いはこの細い川でしょう。
この川があることで喧騒とのあいだに境界が存在する気がします。
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