日若宮祭り(その3) [五個荘金堂]
前回、担ぎ手の男の子の衣装は”近江商人”姿と書きましたが、
担ぎ手には女の子もいらっしゃいます。
女の子は”赤いはっぴ”姿
とても勇壮です。
しかしちょっと窮屈そう・・・
横から見ると、理由は一目瞭然
御神輿の前を低学年の子ども達が担ぎ、後を高学年の子ども達が担いでいるためなのです。
そのため、時々休憩をはさみます。
御神輿のまわりは、担ぎ手のお父さんお母さん達で賑わっています。
五箇祭りには無かった光景です。
まるでここだけ別世界
かがんで担ぐ後の子も大変ですが、前の子も大変です。
傾くと下のほうが重くなるのです。
で、徐々に前が下がっていきます。
このままではいけません。
せーの、
よいしょ!
これで後の子達も一息入れられます。
しかしこう見ると、まるでラグビーのスクラムです。
勇壮に感じるわけですね。
日若宮祭り(その2) [五個荘金堂]
日若宮祭りは、御神輿で神様のお迎えに向かいます。
担ぎ手の男の子達は皆、おそろいの近江商人姿です。
一行が神社に到着すると、儀式の始まりです。
神主さんの祝詞が響く中、神様が御神輿に移られます。
この神主さん、衣装は異なりますが、五箇祭りを取り仕切られた方と同じ方。
お忙しい身です。
神様も御神輿に移られたことです。
さぁ出発しましょう。
ちなみに一行の構成は次の通り
先頭に長老達が並び、
次いで太鼓、
そして、その後に鉦が続きます。
しかし長い!
これだけの鉦が近くで鳴り響くと、他の音は聞こえなくなります。
神主さんが歩む後
こどもみこしが進みます。
日若宮祭り(その1) [五個荘金堂]
GWも終わってしまいましたね。
私はというと、今年も〆切りに追われ結局どこにもいけずじまい・・・
気を取り直し、時間をGWが始まった頃の4月29日に戻します。
天気は雲ひとつ無い快晴
広場では、つい先日拝見したような光景が繰り広げられていました。
しかし何かが足りないような・・・
そう、主役の一人である御神輿です。
御神輿は・・・
御神輿は・・・
いらっしゃいました。
かわいらしい”こどもみこし”です。
こちらは、先日の五箇祭りの光景
御神輿の大きさがいかに異なるかが、わかっていただけると思います。
代わりというわけではないのでしょうが、祭りの始まりを告げる太鼓が大きくなりました。
見事な大太鼓です。
お祭りの主役はこちら
”日若宮神社”
五箇祭りの舞台となった大城神社の
道を挟んで向かい側にいらっしゃいます。
さあ、いよいよ始まりです。
私はというと、今年も〆切りに追われ結局どこにもいけずじまい・・・
気を取り直し、時間をGWが始まった頃の4月29日に戻します。
天気は雲ひとつ無い快晴
広場では、つい先日拝見したような光景が繰り広げられていました。
しかし何かが足りないような・・・
そう、主役の一人である御神輿です。
御神輿は・・・
御神輿は・・・
いらっしゃいました。
かわいらしい”こどもみこし”です。
こちらは、先日の五箇祭りの光景
御神輿の大きさがいかに異なるかが、わかっていただけると思います。
代わりというわけではないのでしょうが、祭りの始まりを告げる太鼓が大きくなりました。
見事な大太鼓です。
お祭りの主役はこちら
”日若宮神社”
五箇祭りの舞台となった大城神社の
道を挟んで向かい側にいらっしゃいます。
さあ、いよいよ始まりです。
五箇祭り(その5) [五個荘金堂]
祭りの始まりはお昼過ぎだったのですが、
気がつくと日が傾く時刻に・・・
ついに神様をお乗せした御神輿が神社へと戻ってきました。
御神輿は大鳥居を潜り、
拝殿を廻って一気に本殿前へ
今まで緩やかに流れていた事象が、急に荒々しく動き始めた感じです。
本殿に到着した御神輿は、本殿前でその身を震わせ、神様に本殿へとお戻りいただきます。
荒馬が乗っている人を振り落とすイメージが、ふと脳裏をよぎったのですが・・・
不敬な考えですね。
御神輿はそのままの勢いで拝殿を回り、
拝殿前の広場へと戻ります。
ここでしばし休息
張り詰めていた空気が一気に和みます。
いよいよ最後の行程です。
御神輿は神社を出て、広場へと戻ります。
広場では、長老達が御神輿の帰りを首を長くして待っていました。
そこへ御神輿が到着!!
畳み込むように御神輿は
広場奥の収蔵庫へと向かいます。
御神輿は収蔵庫に納まり、今年のお祭りも無事修了!
発見の多い一日でした
気がつくと日が傾く時刻に・・・
ついに神様をお乗せした御神輿が神社へと戻ってきました。
御神輿は大鳥居を潜り、
拝殿を廻って一気に本殿前へ
今まで緩やかに流れていた事象が、急に荒々しく動き始めた感じです。
本殿に到着した御神輿は、本殿前でその身を震わせ、神様に本殿へとお戻りいただきます。
荒馬が乗っている人を振り落とすイメージが、ふと脳裏をよぎったのですが・・・
不敬な考えですね。
御神輿はそのままの勢いで拝殿を回り、
拝殿前の広場へと戻ります。
ここでしばし休息
張り詰めていた空気が一気に和みます。
いよいよ最後の行程です。
御神輿は神社を出て、広場へと戻ります。
広場では、長老達が御神輿の帰りを首を長くして待っていました。
そこへ御神輿が到着!!
畳み込むように御神輿は
広場奥の収蔵庫へと向かいます。
御神輿は収蔵庫に納まり、今年のお祭りも無事修了!
発見の多い一日でした
五箇祭り(その4) [五個荘金堂]
祭りの一行が通るというだけで、町の表情は一変します。
今回はそんな光景を集めてみました。
まずは”あきんど通り”を北から南へ
めんめんたなか(旧山本邸)
旧中江準五郎邸
同じく旧中江準五郎邸
福山聖子氏画「手まり唄」のアングル
金堂まちなみ保存会のホームページにてご覧いただけます。
http://members.e-omi.ne.jp/kondo-machinami/index.html
左手:長屋門(旧陣屋)
金堂まちなみ保存交流館(旧中江富十郎邸)
現在は”金堂まちなみ保存会”の活動拠点!
次は”てんびん通り”を2枚
最後は”寺前・鯉通り”
五個荘金堂というと”近江商人屋敷”というイメージが強いですが、
このような茅葺きの農家型民家も点在しています。
左:”弘誓寺”
今回は祭りの雰囲気に合わせて淡々と進めてみました。
”五箇祭り”もいよいよ終盤!
祭りの様相が変ります。
今回はそんな光景を集めてみました。
まずは”あきんど通り”を北から南へ
めんめんたなか(旧山本邸)
旧中江準五郎邸
同じく旧中江準五郎邸
福山聖子氏画「手まり唄」のアングル
金堂まちなみ保存会のホームページにてご覧いただけます。
http://members.e-omi.ne.jp/kondo-machinami/index.html
左手:長屋門(旧陣屋)
金堂まちなみ保存交流館(旧中江富十郎邸)
現在は”金堂まちなみ保存会”の活動拠点!
次は”てんびん通り”を2枚
最後は”寺前・鯉通り”
五個荘金堂というと”近江商人屋敷”というイメージが強いですが、
このような茅葺きの農家型民家も点在しています。
左:”弘誓寺”
今回は祭りの雰囲気に合わせて淡々と進めてみました。
”五箇祭り”もいよいよ終盤!
祭りの様相が変ります。
五箇祭り(その3) [五個荘金堂]
町内へと出発した一行がまず向かったのは、近江商人屋敷が建ち並ぶ通りです。
旧外村宇兵衛邸、奥は旧外村繁邸
長老達の後には、”若返った”近江商人の叩く鉦が続き、
お稚児さんたちが続きます。
しかし”神主”装束のお稚児さんは大変!
最後まで歩き通しです。
御神輿が動き始めました
御神輿の幅は道幅ぎりぎり
一歩間違うと、水路に転落です。
担ぎ棒の横幅が短かったのはこのため
しかし担ぎ手の数を増やせないので、担ぎ手は苦しそう・・・
さて、御神輿は順路のところどころで止まります。
すると町の人たちがお神酒を持ってきて、御神輿に供えます。
持ってくるお供えはお酒だけ!
お酒好きの神様なのでしょうか?
さて、秘密兵器の登場です
担ぎ手の表情が先程とは違います。
仕掛けはこれ!
一行の歩むペースが上がりました
・・・・・・
祭りの主役は神様ですが、この二人も主役と言って、過言では無いでしょう。
愛くるしい公家装束のお稚児さん
(男の子だから”愛くるしい”という形容詞は失礼なのかもしれませんが、この形容詞がぴったりの感じがします。)
と、
凛々しい神主装束のお稚児さん
・・・・・・
一行の行程はようやく半ばといったところです。
続く!
旧外村宇兵衛邸、奥は旧外村繁邸
長老達の後には、”若返った”近江商人の叩く鉦が続き、
お稚児さんたちが続きます。
しかし”神主”装束のお稚児さんは大変!
最後まで歩き通しです。
御神輿が動き始めました
御神輿の幅は道幅ぎりぎり
一歩間違うと、水路に転落です。
担ぎ棒の横幅が短かったのはこのため
しかし担ぎ手の数を増やせないので、担ぎ手は苦しそう・・・
さて、御神輿は順路のところどころで止まります。
すると町の人たちがお神酒を持ってきて、御神輿に供えます。
持ってくるお供えはお酒だけ!
お酒好きの神様なのでしょうか?
さて、秘密兵器の登場です
担ぎ手の表情が先程とは違います。
仕掛けはこれ!
一行の歩むペースが上がりました
・・・・・・
祭りの主役は神様ですが、この二人も主役と言って、過言では無いでしょう。
愛くるしい公家装束のお稚児さん
(男の子だから”愛くるしい”という形容詞は失礼なのかもしれませんが、この形容詞がぴったりの感じがします。)
と、
凛々しい神主装束のお稚児さん
・・・・・・
一行の行程はようやく半ばといったところです。
続く!
五箇祭り(その2) [五個荘金堂]
”五箇祭り”の舞台は大城神社へと移りました。
まず”公家”装束をまとったお稚児さんが本殿を一回りし、
その後、本殿の縁側に座ります。
お稚児さんが座ると、神主さんの祝詞が始まります。
その間、長老達は下に控えています。
神主さんは本殿にて祝詞を上げた後、お稚児さんに向かって御幣を振ります。
これは、”依代(よりしろ)”であるお稚児さんの体内に、神様をお移しする儀式でしょう。
お稚児さんの体内に神様が移られたら、ここでの儀式は終了です。
神様と共に大城神社を後にし、御神輿の待つ広場へと戻ります。
広場に到着すると、早速次の儀式が始まります。
今度は、お稚児さんの体内にいらっしゃる神様に、御神輿にお移り願うのです。
(敬語がおかしかったらごめんなさい・・・)
”海&淡海の幸”、”山の幸”を御神輿にお供えし
祝詞を唱えます。
神様は御神輿に移られ、本当の意味での準備が完了します。
写真に写っているように、普段着のこども達が行列の周りではしゃいでいます。
祭りに参加している方たちのお子さんでしょう。
大勢の見物人がいるお祭りではこうはいかないと思います。
この辺りのおおらかさが気に入りました。
居並ぶ人たちはお神酒を頂き、お清めと共に景気づけを行い、
さらに若返った若い衆が太鼓や鐘を打ち鳴らし、場を盛り上げます。
さあ、いよいよ
町内を練り歩く番です。
続く!!
五箇祭り(その1) [五個荘金堂]
滋賀県東近江市五個荘金堂町(以下 金堂)では、春に大きなお祭りが二つあります。
一つ目は”五箇祭り”
そしてもう一つは”日若宮祭り”です。
今年の”五箇祭り”は4月18,19日に、”日若宮祭り”は4月28,29日に行われました。
これからこの二つのお祭りを紹介していきます。
”五箇祭り”は、以前は近くの集落が集まる盛大なお祭りだったそうですが、
現在は各町ごとに行われています。
そのためか、対外的に”五箇祭り”は宣伝されておらず、祭りを見に来る観光客もいらっしゃいません。
祭り当日だというのに、町はひっそりと静まりかえっていました。
その静寂を破るかのように鐘の音が町内に響きます。
祭りの始まりを告げる鐘の音です。
ちなみに祭りに参加する若い人たちの服装は、”近江商人の旅装束”
こちらは長老方の装束
”紋付袴”に”靴、帽子&ステッキ”といういでたちです。
和と洋のコラボレーションが、”ハイカラ”な雰囲気を醸し出しています。
広場では”太鼓”と”鐘”が連打され、まもなく祭りが始まることを実感させてくれます。
”御神輿”登場
御神輿が広場に鎮座し、祭りの準備が整いました。
ここで気になるのが、担ぎ棒!
横棒が短すぎるのでは?
これでは担ぎにくかろうと思っていたのですが、これにはちゃんと訳があるのです。
いよいよ”本祭”スタート
このお祭りの特徴は、節目節目に長老達が横一列に整列するこのシーン!
まずは皆で神様を神社まで迎えに行きます。
先頭は”長老達”
ついで”太鼓”が続き、
その後に”鐘”が続きます
最後尾は”公家” 装束お稚児さんと”神主”装束のお稚児さんです。
この時点では、御神輿はまだ広場に鎮座しています。
神様をお乗せするまで、御神輿は動きません。
大城神社に到着
続く!
一つ目は”五箇祭り”
そしてもう一つは”日若宮祭り”です。
今年の”五箇祭り”は4月18,19日に、”日若宮祭り”は4月28,29日に行われました。
これからこの二つのお祭りを紹介していきます。
”五箇祭り”は、以前は近くの集落が集まる盛大なお祭りだったそうですが、
現在は各町ごとに行われています。
そのためか、対外的に”五箇祭り”は宣伝されておらず、祭りを見に来る観光客もいらっしゃいません。
祭り当日だというのに、町はひっそりと静まりかえっていました。
その静寂を破るかのように鐘の音が町内に響きます。
祭りの始まりを告げる鐘の音です。
ちなみに祭りに参加する若い人たちの服装は、”近江商人の旅装束”
こちらは長老方の装束
”紋付袴”に”靴、帽子&ステッキ”といういでたちです。
和と洋のコラボレーションが、”ハイカラ”な雰囲気を醸し出しています。
広場では”太鼓”と”鐘”が連打され、まもなく祭りが始まることを実感させてくれます。
”御神輿”登場
御神輿が広場に鎮座し、祭りの準備が整いました。
ここで気になるのが、担ぎ棒!
横棒が短すぎるのでは?
これでは担ぎにくかろうと思っていたのですが、これにはちゃんと訳があるのです。
いよいよ”本祭”スタート
このお祭りの特徴は、節目節目に長老達が横一列に整列するこのシーン!
まずは皆で神様を神社まで迎えに行きます。
先頭は”長老達”
ついで”太鼓”が続き、
その後に”鐘”が続きます
最後尾は”公家” 装束お稚児さんと”神主”装束のお稚児さんです。
この時点では、御神輿はまだ広場に鎮座しています。
神様をお乗せするまで、御神輿は動きません。
大城神社に到着
続く!
商家に伝わる武者人形めぐり -外村 繁邸- [五個荘金堂]
武者人形めぐりをどんどん続けていきます。
今回は、外村 繁邸の武者人形です。
他の屋敷と同じく、座敷の上座に武者人形は飾られています。
こうしてみるとこじんまりとした感じなのですが・・・
近づくとやはり大きい!!
座敷が広すぎるのですね。
カメラ目線の射手
思わずどこを見て射てるのですかと突っ込みたくなります。
しかし金堂の武者人形は、御家来衆がユニークすぎます。
こちらにはかわいい武者達が並んでいます。
紙製の武者人形の飾り壇!!
武者というよりも縁起物です。
今回もっともツボにはまったのがこの桃太郎
かわいい容姿で繰り広げられるライダーポーズに、目は釘付けです。
しかも澄ました顔でそれをやってのけるとは・・・
思わずもう一枚!
ちなみに手前の寝ぐぜ金太郎も、優劣付けがたいものがあります。
今回は、外村 繁邸の武者人形です。
他の屋敷と同じく、座敷の上座に武者人形は飾られています。
こうしてみるとこじんまりとした感じなのですが・・・
近づくとやはり大きい!!
座敷が広すぎるのですね。
カメラ目線の射手
思わずどこを見て射てるのですかと突っ込みたくなります。
しかし金堂の武者人形は、御家来衆がユニークすぎます。
こちらにはかわいい武者達が並んでいます。
紙製の武者人形の飾り壇!!
武者というよりも縁起物です。
今回もっともツボにはまったのがこの桃太郎
かわいい容姿で繰り広げられるライダーポーズに、目は釘付けです。
しかも澄ました顔でそれをやってのけるとは・・・
思わずもう一枚!
ちなみに手前の寝ぐぜ金太郎も、優劣付けがたいものがあります。
商家に伝わる武者人形めぐり - 外村 宇兵衛邸 - [五個荘金堂]
今回は、外村 宇兵衛邸の武者人形
入口を入ると、大きなこいのぼりが迎えてくれます。(和紙製!)
座敷上座には武者人形が所狭しと並んでいます。
(定番のフレーズになってきました・・・)
金太郎軍団が愛嬌を振りまいています。
こちらは大将
すごい沓です。乗馬でもするのでしょうか。
気になるのは左手です。一体何を持っていたのでしょう。
床の間に飾られている軸は、「青砥藤綱の故事(太平記)」です。
解説が気に入ったのでそのまま記載します。
青砥藤綱が暗がりで川に銭十文を落とした際、
夜中に五十文で松明を買い、十文を探し出したのを人々が笑った。
すると青砥藤綱は人々に対し、
「 松明代五十文は世の中に流通する。即ち”活きた金”となって人々の生活・経済の振興に寄与するが、
川に落とした十文は探さねば失われる。即ち”死んだ金”となり、人々の生活・経済に何ら貢献しない!」
と諭した。
給付金の話題が飛び交っている昨今、給付金を”活きた金”にしなさいと諭された気分です。
武者人形に視線をもどします。
大将と嫡子でしょうか?
気になるのは家臣団です。
皆思い思いに見栄をきっています。
その存在感に主人父子の存在が霞んでしまいます。